彼の溺愛は甘い罠 ✎ღ 番外編追加


 昴くんの部屋は思ったより男子高校生だった。

 そりゃあ私とかと比べたらはるかに広いけど黒で統一されてて、お兄ちゃんの部屋みたい。

 マンガとかゲーム機とかはないけど。


「七海」

 昴くんは黒のベッドに腰掛けていた。

「昴くん…!熱なんでしょ、寝てなきゃダメ!」


 慌ててベッドに駆け寄って、寝かせる。


「……大丈夫だよ、もうほとんど微熱だし」

「でも、ほら、まだ私より熱いよ!」


 昴くんのおでこに自分の手を当てると、十分熱かった。


「あ…うん。……分かった」

 素直になる昴くんを見ると、私も冷静さを取り戻してきて。

「あっ!ご、ごめん…」

 おでこに当てていた手がかっと赤くなって、引っ込めた。


「…てかさ。なんで、してないの?」


 昴くんの指が、コメカミに触れる。

 メガネのことかな?


「メガネしてたら、怪しまれそうだな…って思って」


 やっぱり私の顔、可愛くないし嫌だったかな…?

 次に昴くんの指がポニーテールに触れた。


「髪型もちがう」

 気づいてくれた…!
 
「ヘンかな…?」

「ううん、可愛い」


 ボッ!

 とたん、顔が一気に沸騰したように赤くなる。
 か、か可愛い…って…っ。

 ホントに慣れない。


「今日それで学校行ったの?」