彼の溺愛は甘い罠 ✎ღ 番外編追加



「えっ…………!?」


 雅月高校と同じくらいの豪華な門が、ドドーンと立っている。

 明らかにここの家だけ違う。

 鉄格子の間から見える家…っていうかお屋敷?は、広いったらなんの。

 表札には間違いなく『皐月』。


「嘘でしょ………!?」


 昴くん家は、豪邸でした。


 これは完全に、顔の大半を隠しているメガネをかけてちゃ怪しまれる…ということで

 メガネは外して通学カバンの中に。


 …よしっ。


 震える手でインターホンを押した。


『……はい?どちら様でしょうか』


「あのっ…私、昴くんと同じクラスの日向七海といいます。昴くんに今日の欠席分のプリントを持ってきました」


「日向様ですね。少々お待ちください」


 一旦スピーカーが切れると、ぶわっと汗が出てくる。

 今の声、若い女の人っぽかった。

 お手伝いさん?


『……お待たせして申し訳ありません。

 ただいま門をお開けいたします、お入りください』


 ギィィ…と門が開いた。

 恐る恐る足を踏み入れる。