彼の溺愛は甘い罠 ✎ღ 番外編追加


 昴くんといて忘れてはならないこと。


 彼はめちゃくちゃイケメンで、人気者だということ!


「どうしよう…」


 でもさすがにこれは集まりすぎじゃ…!?


 そうこうしているうちに、近くの席にいた若いお姉さんが近づいてきた。


「あのおっ。連絡先きいてもいいですか?」

「や、すみません、無理です」


 連絡先をきいた露出多めのお姉さんは昴くんに見事バッサリと切り捨てられた。

 それでもめげなく、


「じ、じゃあっ…今度一緒に遊ぼうよ!私の店、サービスしてあげるから」

「けっこうです」


 私の方は、お姉さんがだんだんイライラしていくのが目に見えてて縮こまってしまう。

 さらなる問題は、ひとりが話しかけたことによって昴くんと話すための行列ができてるんだよっ!?


 さすがの昴くんもこっちに目配せして席を立った。

 定員さんも迷惑してるし、私たちも迷惑だし…。

 よしっ。

 早々と会計を済ませ、ダッシュで店を出た。店から出たとたん、外に群がっていた女子たちは、きゃあーっ! てわいてたけど構わず走る。