彼の溺愛は甘い罠 ✎ღ 番外編追加


「ふっ」


 急に昴くんが笑った。それだけで、もう、場の空気が桃色になる気がする。

 しばらくその綺麗な顔にボーッと見惚れてしまう。

 
 まもなく運ばれてきたサンドイッチはフワッフワで食欲をそそらせた。


「わぁ……っ!おいしそうっ!」


「けっこう量あるな。1プレートでも腹いっぱいになりそう」


 そのとたん、待ちきれなかった私のお腹が

 ぐるるるる〜っ と鳴った。


 ……ひいいぃっ。 今の絶対、聞こえてたよね!?


 真っ赤になって下を向く私に小さく笑った昴くんは、早く食べようと言ってくれる。


 昴くんのフォローでも恥ずかしい私。

 
 好きなひとにお腹の音聞かせるなんて…。

 しかもめちゃくちゃ大きい音だった!


「ほら、この玉子すげーフワフワ。七海も食べなよ」