オシャレなサンドイッチ屋さんでも、昴くんはひときわ輝いている。
あの人、かっこよくないっ!!?
えっ、芸能人!?
てか隣にいんの彼女?
なんてふうに店内の女の子が騒いでいる。
それでも当の本人は気にしてないようで、メニュー表をみながら「これどう?」なんてこっちに見せてくる。
「どれどれ…?あっ、美味しそう……!
でも量がなぁ……」
ボリューミーなサンドイッチの写真に頭を悩ませていると、
「なら余ったのは俺が食べるよ」
神様……がっ!
優しい昴くんサクレツで、きゅん…とうち抜かれる。
ていうかこれ、本物のカップルみたい…。
きゅんきゅんしているうちに昴くんがオーダーして、自然とおしゃべりタイムになった。
「そういえば昴くんって兄弟いるの?
私の中では一人っ子ってイメージだけど」
せっかくの機会なので普段からの疑問をぶつけてみる。
「うん、一人っ子。七海は?」
「私はお兄ちゃんがいるよ。体育祭に来て卒業生の借り物競走にも出てた」
自慢のお兄ちゃんなんだ、と胸をはってみる。

