彼の溺愛は甘い罠 ✎ღ 番外編追加



オシャレなサンドイッチ屋さんでも、昴くんはひときわ輝いている。



あの人、かっこよくないっ!!?

えっ、芸能人!?

てか隣にいんの彼女?



なんてふうに店内の女の子が騒いでいる。

それでも当の本人は気にしてないようで、メニュー表をみながら「これどう?」なんてこっちに見せてくる。


「どれどれ…?あっ、美味しそう……!
でも量がなぁ……」


ボリューミーなサンドイッチの写真に頭を悩ませていると、


「なら余ったのは俺が食べるよ」


神様……がっ!

優しい昴くんサクレツで、きゅん…とうち抜かれる。

ていうかこれ、本物のカップルみたい…。


きゅんきゅんしているうちに昴くんがオーダーして、自然とおしゃべりタイムになった。


「そういえば昴くんって兄弟いるの?
私の中では一人っ子ってイメージだけど」


せっかくの機会なので普段からの疑問をぶつけてみる。


「うん、一人っ子。七海は?」

「私はお兄ちゃんがいるよ。体育祭に来て卒業生の借り物競走にも出てた」


自慢のお兄ちゃんなんだ、と胸をはってみる。