「ふっ…あはははっ」
ちょっとの間一緒に笑ってたけど…ふと、皐月くんがこっちを見てるのに気付いた。
「…な、何……?」
ぼうっと、それでいて優しい目で見つめてくるから…逃げられない。
2人だけの空間で今だけ時間が止まったみたいな。
まっすぐ見つめられてまるで溶けそうで。
皐月くんの手が、おずおず私の右頬に触れた。
ビクリと震えるけど、視線はとらわれたまま。
「……あのさ」
「は、はい」
ドキドキ。
「嫌なら…答えなくていいから。聞いていい?」
頬に置いた手をつうっ…と滑らせる。
「…っ」
「ずっと、思ってたんだ。笑ってるけど…ときどきすごい辛そうな顔をする」

