彼の溺愛は甘い罠 ✎ღ 番外編追加


 それでもこういうときほど時間が経つのは遅い。


 校舎内はあまり人はいない。

 ほぼみんな外で食べてるから。

 
 お兄ちゃんも高校時代の友達と食べるって言ってたしなぁ…。



 まだあと40分くらいある。



 …よし。



 私はエレベーターに乗り込んだ。

 ウィーンと三階まで上がり、着いたのは図書室。

 ここなら暇つぶしに最適だよね。


「失礼しまーす」


 もうすっかり慣れたこの場所に足を踏み入れる。読みどおり、誰もいない。


「…あれ?」


 スーッと。冷たい空気に包まれて首を傾げる。エアコンがついてる?

 …誰かいる?