彼の溺愛は甘い罠 ✎ღ 番外編追加


 皐月くんは、はぁっ、とため息をついて。

 じっとメガネ越しの私の目を見つめた。


 間近で絡む視線に戸惑う。


「…あの生徒会長に、何もされなかった?」


 え?


 何もされなかった…って、藤寺先輩に?

 
 コクンと頷くと、グイッと顔を近づけてくる皐月くん。


「本当に?何も?」

「…う、うん。大丈夫だよ?」


 すると、小さく息が吐き出されて両肩の手の感覚もなくなる。



「………良かった」



「え?」



 小さくて聞き取れなかった声で呟く。

 
 私がキョトンとしたままでいると、ふわりと笑顔をみせた。


 かっこよさに思わず息を呑んでしまうのも、ドキドキ…しちゃうのも。




 きっと、皐月くん、だから。