梨々ちゃんはプクッと膨れながら歩いていく。
私も梨々ちゃんが走ってるとこ、バッチリ見とかないとね!
「って…あれっ??お兄ちゃん?」
遠目だけど水道の方にお兄ちゃんらしき人発見。一緒に盛り上がっているのは同じくらいの人。多分同級生。
「はぁー。まだあと10分かー」
マイクの調子が悪いらしく、先生たちが修正を行っている。
「日向さんは、代表リレーだったよね」
「ひゃあっ!?」
急に背後から声がして驚く。
「ふ、藤寺先輩」
生徒会長の黄色い腕章をつけた藤寺先輩が笑顔で立っていた。
茶髪は忙しく動き回っている今日もセットが崩れてない。

