彼の溺愛は甘い罠 ✎ღ 番外編追加



 梨々ちゃんはプクッと膨れながら歩いていく。


 私も梨々ちゃんが走ってるとこ、バッチリ見とかないとね!



「って…あれっ??お兄ちゃん?」


 遠目だけど水道の方にお兄ちゃんらしき人発見。一緒に盛り上がっているのは同じくらいの人。多分同級生。


「はぁー。まだあと10分かー」

 
 マイクの調子が悪いらしく、先生たちが修正を行っている。



「日向さんは、代表リレーだったよね」


「ひゃあっ!?」



 急に背後から声がして驚く。



「ふ、藤寺先輩」


 生徒会長の黄色い腕章をつけた藤寺先輩が笑顔で立っていた。


 茶髪は忙しく動き回っている今日もセットが崩れてない。