「分かった?だから七海ちゃんもグイグイおさないと!」
「……はい?」
グイグイ、おす?
何を?
理解できなくて首を傾げた私に梨々ちゃんは「いい!?」と人差し指を立てる。
「皐月昴は七海ちゃんが思ってる以上に人気なんだからねっ!ウジウジモタモタしてると取られちゃうわよ」
「取られるって…」
まるで私が皐月くんのことを好き……みたいな言い方。
「あの、梨々ちゃん。私は皐月くんを好きってわけじゃないの」
「………ホントに?」
「え?」
急に今までハイテンションだった梨々ちゃんがジトッとこっちを見てくる!
「本当に、好きじゃないの?なんとも思ってないの?」
「え…あ、うん……?」
イキナリの圧にしどろもどろになると、スッと目つきの変わった梨々ちゃん。
「じゃあ想像してみて」
人差し指を私のおでこにピッとあてながら
「七海ちゃんの目の前に皐月昴がいるとします…」
謎の話を始める。

