ちょっと前の屋上での出来事が鮮明に思い出される。
なんか藤寺先輩って…。
勘が鋭いっていうのかな?
屋上で見せた笑みは、なんだか…
別人みたいだった。
私が視力良好なのにメガネしてるの知っていたし。
興味あるって言われてしまったし。
よく分かんない人だなぁ…。
「ああ、でもね。藤寺先輩って噂があるんだって。
ほら、チャラチャラした格好してるけど優しいじゃん?でもね…」
不意にコソコソっと顔を近づけると、
「なんかね…本当は表裏がヤバイ人らしい」
「表…裏?」
「うん。あくまで噂なんだけど…。優しい反面、ドSらしいよ」
ど……ドS。
「へ、へぇ…」
なんだか、屋上での一件を思い出すと分からなくもない…ような。
「まぁ、Sっ気男子も女子ウケいいし萌えるから問題はないんだけどね〜」
萌える!?
萌える以前に怖いよ、あれは!

