彼の溺愛は甘い罠 ✎ღ 番外編追加



 ちょっと前の屋上での出来事が鮮明に思い出される。


 なんか藤寺先輩って…。


 勘が鋭いっていうのかな?


 屋上で見せた笑みは、なんだか…

 別人みたいだった。


 私が視力良好なのにメガネしてるの知っていたし。

 興味あるって言われてしまったし。


 よく分かんない人だなぁ…。



「ああ、でもね。藤寺先輩って噂があるんだって。
ほら、チャラチャラした格好してるけど優しいじゃん?でもね…」


 不意にコソコソっと顔を近づけると、


「なんかね…本当は表裏がヤバイ人らしい」


「表…裏?」


「うん。あくまで噂なんだけど…。優しい反面、ドSらしいよ」



 ど……ドS。



「へ、へぇ…」



 なんだか、屋上での一件を思い出すと分からなくもない…ような。


「まぁ、Sっ気男子も女子ウケいいし萌えるから問題はないんだけどね〜」


 萌える!?

 萌える以前に怖いよ、あれは!