彼の溺愛は甘い罠 ✎ღ 番外編追加


 そう思うと、本当に申し訳なくて…!


 そう続ける梨々ちゃんを見て思わず唖然としていたけれど、すぐに首を振る。



「ううん…!梨々ちゃんのせいじゃない。ごめんね、ちゃんと話してなくて…」


「私のせいじゃないの…?」


「本当。梨々ちゃんのせいじゃない。むしろこうして来てくれて嬉しいよ。ありがとう」



 私のせいで誤解しててごめんね。



「じゃあ…どうして」


 その質問にグッと詰まる。

 それを話すのは私の中学時代のことも話すも当然。


 知られたくないって思ってる。

 
 でも反対に私のことをこんなに思ってくれてる梨々ちゃんには話したい…とも心のどこかで思ってて。


 

 今は…まだ、どうするか分からない……。



 ずっと黙りこくっていた私を見て梨々ちゃんは頷いてくれた。