彼の溺愛は甘い罠 ✎ღ 番外編追加


 冷や汗たらたら、なんとか答えると、


 ムギュッ。


「ひゃっ!?」


 片手で頬を挟まれた。


「嘘つきー視力は両方Aでしょ」



「……えっ…!?」


 な、何で!??



「俺も一応生徒会長なんだから。日向さんの中学の資料回ってきてるんだよー高校にも」


 え!?中学の…!?

 さらりと、今度は顎に手を添えられる。


「ね、何でメガネしてるの?」


「………え…と…」


 どうしよう?この状況。
 メガネが伊達ってバレたら、没収される?

 没収されたら…!!


「…やっ」

 思わず涙が滲むけど、やっぱり分厚いメガネのおかげで目の辺りは藤寺先輩からはあまり見えないみたい。


「俺、日向さんに興味あるんだよね」


 興味!?


 なんだか、初めて会った日の藤寺先輩じゃない…!