ペコリと頭を下げる。
「でも、どうして…」
ここに、生徒会長さんが?
「今日はたまたま。でも扉開けたら日向さんが寝ててびっくりしたよ」
「す、すみません…」
私、何としたことを…!!
でも生徒会長さんは、ハハハ、と両手をふって、
「そんな堅くならないでいいよ。ここの生徒同士なんだしさ。生徒会長さん、じゃなくても。名前で呼んでいいよ」
…えっ。
「そっそれは…」
もしかして、生徒会長さん、と呼ばれるのは嫌なのかな。だとしたら、申し訳ない!
「じゃあ、藤寺、先輩…?」
「うん。オッケー」
生徒会長さん…もとい、藤寺先輩はニコニコと笑ったあと、私の顔を指差してきた。
…いや、顔…じゃなくて、メガネ?
「それ、何でつけてるの?」
ギクッ。
まさかそんなこと言われるとは思ってなくて反射的に身構える。
「えええっと…し、視力が悪くて…」

