彼の溺愛は甘い罠 ✎ღ 番外編追加



 通話を切り、時計を見ると昼休み終了まであと15分もある。


 お弁当も食べたことだし、何しようかな。



 コロンとその場に寝っ転がって雲ひとつない空を見上げていると、眠気が襲ってきた。


 …5分くらいなら大丈夫かな……。




 結局睡魔には勝てず、思考が途絶えた。









 

  ————さん。ひ…さん。




  日向さん。


「ん…」

 うっすらと目を開けると、ぼんやりと誰かの顔。


 誰…?


「日向さん」


「え…?    えっ!?」



 そこにいたのは。

「せ、生徒会長…さん」

 てかここ、屋上!?

 そういえば私、寝ちゃってた!今何時!?


 慌ててスマホを見ると、


「はぁ…良かった…」

 寝てから10分ほど。でも危ない、このまま寝てたら遅刻するとこだったよ。


「ありがとうございました」