彼の溺愛は甘い罠 ✎ღ 番外編追加


 お互い無言のまま。


 な、なんか気まずい…。



 改札を通過して、電車を待っていると。


「!こっ…」

 小杉くん……!?


 少し向こうの方で、何やらキョロキョロしている小杉くん。


 昨日素顔見られちゃったし、見つかったらヤバい…!!


「どうした?」


 皐月くんが不思議そうに聞いてくる。


 とにかく見つからないようにしないと!

 小杉くんさっきからキョロキョロして誰かを探してるみたいだけど、もし探しているのが私だったら、もっとマズいし。


 コソコソと、皐月くんの影に隠れる。

「えっ、何?隠れてるの?」

「えぇ…っと。まあそんな感じかな…」


 勝手に盾にしてゴメンなさいっ!

「誰かいるの?」

 コソッと覗くと、小杉くんはまだキョロキョロ。

「こ、高校が一緒だった人…」