「…うん」
なんでかそっぽ向いてるけど、それよりも早く帰らなきゃ。
さっきシャトルランで走ってるときに気付いたんだけど、私、お兄ちゃんに遅くなるって連絡してなかったんだよ。
きっと心配してる…かな。
体育館を出てからお兄ちゃんにLINEを送信する。
【今日は体力テストで遅くなったから今から帰るね。それと晩ご飯の材料買いにスーパー寄るから遅くなるかも】
これでよし。
晩ご飯遅れるのはお兄ちゃんに申し訳ないけど、少しは我慢してね。
生徒昇降口を出る。
「日向さんって、電車通学?」
「うん。私、南区の方だから」
元々あやめ高校に通ってたから雅月高校からは少し遠い。
「皐月くんも電車通学?」
「うん」
2人で並んで駅に向かう。
お兄ちゃんじゃない男の子と一緒に歩くって、ヘンな気分…。
フワフワして、落ち着かない。

