「アハッ!キョウコ、
トッピングしすぎ!」
「選べなかったから全部つけちゃった。」
「栗美味しそー!」
「はいっ一口どうぞ。
あ、小銭出来たからさっきの500円返すね。」
溢れそうな栗を頬張りながら、次はどこに寄ろうかと二人で歩を進・・
「すみません。」
「「・・・??」」
・・・あ・・・・・。
その呼び止める声が、私とクルミちゃんに向けられていたものだと分かると、
そこにはさっきの大男さんが立っていた。
「ちょっとだけいいですか?」
「「・・?・・はい・・。」」
なんだろう・・・。
もしかしてぶつかっちゃった事まだ怒ってるのかな・・?
「え~っと・・・
あ、ごめんねいきなり呼び止めて。
え~っと・・・
あ、君たちは地元の子かな?観光?」
「「観光ですけど・・。」」
「え~っと・・ちょっと今、
原宿に来てる女の子を対象に、
あるアンケート調査をしてて・・。」
私もそんなに人の事が言えないけど、
人見知りなのかな?
見た目はバスケットボール選手みたいなゴツそうな体格なのに、
オドオドしながら私達の目を見る。
そのギャップがなんとなく面白いかも・・。



