今度ウィキペディアで改めて調べておこう。
間もなく20代が終わる僕にとって、
もう既に今の若い子達との世代ギャップが生まれているようだ。
「分かりました。
じゃあ言い方悪いけど、
ここの建設現場に不法侵入して、
次のライブに向けて応援の練習をしてたんだね?」
『そういう事。』
「それで最初に話してくれた、
“若い女が襲ってきた”・・んだね?」
『マジでビビったよ。気付いたら俺らの後ろにいたんだもん。』
「その女性に何をされたんですか?
君たちの遺体を見る限り、
正直死因が分からなくて・・。」
『うーーーん。それが・・・。』
「・・・?」
『ハンカチ?布?なのか、
よく分からないけど、
いきなり後ろから嗅がされたんだよ。
ほら、よくドラマとかで犯人が相手を眠らせる時にやるような感じ!』
「ちょっと再現してみてもいいかな?」
ポケットからハンカチを取り出して、
茶髪君の後ろに回る。
「こうして後ろから抱きしめるようにして、鼻と口元に布を覆わせてきたんだね?」