「関本主任・・どうやらこれ以上の時間は掛けられなさそうですね。」


「現場付近での聞き込み、
被害者に対する聞き込み、

これ以上、空振りはしてられない。」


「こうなったら・・【奥の手】を使わせて頂くしかありません。」


「!?」


「必ず理由は後付けします。
梅田課長には私が叱られます。

お願いします関本主任。
【ウルトラC】を使わせてください。」





・・・・奥の手・・?
・・ウルトラC・・??


豊川さんが発した単語に、
関本主任の動揺が走る。

一体なんだ・・・?


「・・・・しょうがない・・。
分かった!テツさん頼みましたよ。」


「・・では星野君。
すぐに行きましょう。」



頭に“?”が浮かんだまま、再び猫背に戻った豊川さんの後に続いて署を出る。