「キョウコ、大丈夫か?」
「はい・・!あのゴリさん。
もうこれ軽いパニック状態になってるけど大丈夫なんですか?」
「警備員とは話つけてあるから問題ないよ。」
「え・・そうなんですか?」
「・・あ!今の聞かなかった事にしてくれ。」
「おい!ロクとキョウコもいるぞ!」
「「「「「ホントだ!!!」」」」
やばい・・・・。
一応ゴリさんに言われて帽子とマスクをしていたけど・・
観客の皆さんの傍で撮影作業を続ける中、
気付かれてしまった。
「ウハハ!ロク、キョウコよ。
そこにいたんじゃガードマンの手が届かねぇ。お前らもステージに来い!」
「「「「「「「「「「「「うぉぉぉぉおお!!!
キョウコ!キョウコ!キョウコ!」」」」」」」」」」」
あっという間に観客の方達が私とロクさんに殺到しかけそうになったけど、
イッセイが私達の逃げ道を作ってくれた。
そのまま飛び入りでイチ~ゴさんの後ろに回って・・
私とロクさんにとっては初めての人前でのステージパフォーマンスとなる。



