「どうですか星野君。

君もそろそろ、彼らを“疑惑”の目で視てくれるようになりましたか?」


「・・・・・・・・・・・・。」


「・・・・・。」


「あの茶髪君・・【断言しすぎ】な気がしてきました・・。」


「続けてください。」


「あの子の証言を素直に受け止めれば、
犯人に対する有力な証言です。

特徴が鮮明になって、聞き込みのターゲットも絞れるかもしれません。


でも・・なんだか・・わざと【存在しない人間】の特徴を述べている気も・・。

若い女性で、指輪をはめていて、
身長が高い。

そんな人物を僕達警察に探させようとして・・

無駄骨を折らせようという魂胆があるかも・・。」


「良い傾向ですね。君には毎回そのように“疑惑”の目で視てほしい所です。」


「・・・・不本意ですけどね・・。」