第9章





霊視刑事 星野ヨシヒト 
********************************************



「結構時間取りましたね。」


「予習は整いました。これで彼らの言語も理解出来るはずです。」


梅田課長も巻き込んで3人で・・

関本主任に、“え~!?俺らが聞き込みしてる間なにサボってくれちゃってるんですか!?”

と3人纏めて若干怒られたけど、

イッセイやfi☆veの情報を頭に叩き込むことが出来た。


そのまま豊川さんと2人で、まずは“年配の男性に襲われた”と証言した坊主君の元へと向かう。



「それにしてもYouTubeという媒体はとても面白いですね。

私が遮断していたメディアが、ここまで進化していたとは驚きました。」


「テレビも一切見ないんですか?」


「はい。関本主任から教えて頂いた、
小栗旬君のBORDERを観て以来、

電源はつけていません。

私の情報源は全て新聞です。」


「・・・・あ、
それってもしかして・・?」


「・・・・・・。」


「死者も一緒に視えてしまうからですか?」


「はい。私から言わせれば、

バラエティ番組もロケ番組も、
全てが心霊番組と化します。

散歩番組なんて観ようものなら、
ちょっとしたホラー映画と化します。」


「肉眼じゃなくても・・情報媒体を通じてでも視えてしまうんですね・・。」


「イタズラに君や梅田課長を怖がらせるわけにはいかなったので黙っていましたが、

イッセイ君の動画にも、
fi☆veの皆さんの動画にも、

時々映っていましたよ。」