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「ゲーム実況なら兄者弟者だしね、
料理系なら谷やんだしね、
過激なもの見たさならエド君だしね、
あ、メイク動画なら絶対まあたそ!」


「えっと・・じゃあ全部ひっくるめて一番は・・?」


「それはもちろん!!イッセイだよ!」



“ロク”さんは、一番のイッセイ信者だった。

誰よりも忠実で、
良い意味でのご意見番で、

イッセイがfi☆veの縁の下の力持ちとして指名したロクさんは、

私達がどれだけ世間に影響を与えているか、

目に見えにくいモチベーションを高めてくれる存在だった。


「それはもちろんレギュラーになりたいって思わないと言えば嘘になるけど、

でもでも!補欠でもこうしてイッセイのチャンネルに出られるなんて夢みたい!」



ゴリさんが“別に大丈夫だぞ”と遠慮しても、機材の準備・後片付けを率先して手伝って、

リーダーが“大丈夫だよそんな気遣わなくて”と促しても、みんなの為に誰よりも走って。


負担を一手に背負って、

自分を犠牲にして、みんなに心地よさと気持ちよさを与えてくれる。




・・お父さんもこうだったのかな・・。


誰よりも“自分が信じたもの”の為に、

いつも自分を後回しにして笑ってるロクさんのひたむきな姿を見ていると、

“応援”は恥ずかしがらずに、
“期待”は怖じけずに、

思いっきり受け止めていいものなんだと気付かされた。