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「あ~どうしよう・・・。
人気投票・・最下位なんだよ・・?

あ~絶対私落ちる。あ~絶対私レギュラー外されるよ・・。」


「でも私やっぱりダンスがどうしても下手だから大丈・・・。」


「ううん。キョウコは可愛いから下手でも許されるんだよ。だから関係ないよ。」




“ゴ”さんは、一番ネガティブだった。

ダンスも歌もいつも安定して、イッセイがfi☆veの隠し玉として指名したゴさんは、


自分に自信が持てないだけで、

私達に安定感とバランスをもたらしてくれる唯一無二の存在。


「そうやって言ってくれるけどさ、結局は平均点しか取れない女なんだよ私は・・。

みんなと違って私は暗算が得意なだけって・・すっごい地味なナニソレ女なのよ・・。」



ゴさんは自分では気付いていない。


イチさんよりも早く、
歌詞を覚えている事を。

二さんよりも早く、
振り付けをマスターしている事を。


リーダーの分かりにくいボケに、
一番早く反応している事を。

ヨンさんがキャラ迷子になりかける時に、
一番早くフォローしている事を。





・・・私もこうだったのかな・・・。


誰よりもネガティブで、
いつも自分を悲観して、

何もされていないのに落ち込んでいるゴさんを一生懸命励ましていると、


心の奥底に隠していた“自信”を持つ事の、
大切さが分かり始めた気がした。