プロローグ







「奥様・・。ご主人を殺害したのはあなたですね・・?」


「・・・・・・・・。」


「・・・・。」


「いきなり・・
ひどい言いがかりですね星野さん。

どうして私が主人を殺したって・・
そんなひどい事を・・。」


「もう調べはついています。

あなたが通っている華道教室。

そこの・・勅使河原先生と不倫していたという事実は。」


「!?」


「・・・・・・・・・・・。」


「全部証拠は隠滅したはずだったのに・・どうして分かったんですか?」



「ご主人に教えてもらいましたから。」



「・・・・はぁ?」


「・・・・・・・間違えました。

ご主人の同僚の方から教えてもらいました。」


「やっぱり、自分一人では抱え込まなかったんですね。」


「あなたと勅使河原先生が密会に使っていたラブホテル周辺の防犯カメラからも、

裏取りが出来ています。」


「・・・・・・・・。」


「ご主人から不倫の事実を問い詰められ、逆上して殺害・・。

そして、勅使河原先生と共謀して死体をあの場所に置いた。」