兄さんが消えてから、景都も祐司も蒼司もいつも通りに過ごしている。ただ時々兄さんの面影を求めて兄さんが座っていたソファや兄さんの部屋に行くようになった。
もし、今も兄さんがいたら笑って励ましてくれたと思うけど…兄さんが守ってくれた俺ら兄弟を今度は俺が守るとなると少し誇らしい…
そんな俺も今日は休みで、兄さんの部屋に…「どうした?奏悟。」そんな声が聞こえた。
「お前なら大丈夫。」そんな声に推され俺は部屋を出た。
「ありがと兄さん。またいつか…」