俺は、階段を上がり自室に入る。来るのは、父さんと話した時以来だ。
机に手をかざすと自分手がいつもより透けていた。俺は床に座り部屋を見回す。この部屋は唯一どれだけ弱音を吐いても誰にも聞かれない場所だ…
「もう少しで消えちまうのかな…」母さんには待ってろなんて言って消えるのを怖がっている。
「じゃあどうしろっての。」気付けば涙が出てくる。俺は死ぬ前より泣き虫になってる。高校生や大学生を残すのは気が引けるが、もう大人だ。そもそもの話なんで俺は逝かずに今いるのかよく分かんないが、考える事はやめよう…
ただ、俺の体が全て消える頃には彼らが成長している事だけが確かなんだから…
机に手をかざすと自分手がいつもより透けていた。俺は床に座り部屋を見回す。この部屋は唯一どれだけ弱音を吐いても誰にも聞かれない場所だ…
「もう少しで消えちまうのかな…」母さんには待ってろなんて言って消えるのを怖がっている。
「じゃあどうしろっての。」気付けば涙が出てくる。俺は死ぬ前より泣き虫になってる。高校生や大学生を残すのは気が引けるが、もう大人だ。そもそもの話なんで俺は逝かずに今いるのかよく分かんないが、考える事はやめよう…
ただ、俺の体が全て消える頃には彼らが成長している事だけが確かなんだから…


