俺がリビングに行くとソファでテレビを見る末っ子達がいた。
「兄さん。来たんだ…え？」先に俺を見た祐司が声を上げる。
「どうしたの？」祐司の声に反応した蒼司は俺を見て固まった。
「どうした、二人して。聞こえてる？」俺は蒼司の前で手を振る。
「あ！ごめん…」固まった蒼司を戻すと、
「消えてない？」と祐司が言った。
「おう。なんかな、奏悟達にも言われたよ。」
「何？なんか変な物でも食べた？」蒼司が慌てて言う。
「食べた？って俺、幽霊だからなんも食べれんぞ。」
「あ、そっか…」納得している蒼司を無視して祐司は、
「消える気？」とキツく言ってきた。