ある日、祐司が慌てて俺の前に来た。
「どうした?祐司。」
「蒼司が!」
「蒼司がどうした?」
「包丁で指を切った。」
「で?」
「どうしよう!」
「お前が慌てる事じゃないだろ?」
そんな事を話していると指に絆創膏を巻いた蒼司が来た。
「大袈裟だよ。ただ切っただけだし。」と呆れながら祐司に言った。
「でも…」
「大丈夫だから…」
そう蒼司に言われて祐司は安心した顔になっていた。