午後、奏悟は大学に行った。それと入れ違いに蒼司と祐司が帰って来た。
「あれ?早かったな。」と言うと、
「テストだったから。」と蒼司は言った。
「蒼司。先に上行ってるね。」と祐司は悟ったのかそそくさと行ってしまった。
「蒼司…ごめんな。」俺が言うと、蒼司は驚いた顔をした。
「なに謝って…」
「俺、いつの間にか傷つけてたんだな。今度からはちゃんとお前を頼る。てか、頼っていいか?」そう言うと蒼司は嬉しそうに「勿論!」と頷いた。
それから、俺は蒼司を頼るようになった。
頼られた時の蒼司の笑顔は凄く輝いて見えていたのは絶対言えない俺の秘密になった…