次の日から奏悟は一切影を連れて来なくなった。
「奏悟、最近連れてこないね。」俺が言うと奏悟は苦笑いをした。
「俺、怖くなってさ。高校の時から好きだった人に告ったんだよね。そしたら、恨まれる事なくなったんだよね。」と言った。
「ふ〜ん。彼女ねぇ。ん?彼女?」
「そ、彼女。」そうあっさり言う奏悟が怖かった。
「写真見せてよ。」と言うと直ぐ見せてくれた。
奏悟の彼女は、何も言えなかった。
俺はこの時悟った…
奏悟に彼女が出来たから諦めたんじゃなくて奏悟の好みが幻滅させたのだと…