「兄さん。どうやって来たの?」と奏悟は訊いてきた。
「景都に頼んだ。」俺が言うと、奏悟はため息をつく。
「なんで来たの?」と言う奏悟に、
「お前が毎回毎回、影を連れて来るから。」と言った。すると、奏悟は身震いさせた。
「連れて来るのは良いけど。俺がいない時、大変だよ。」と言うと、さらに身震いした。
「怖い事言わないでよ。兄さん…」と怯える奏悟に、
「今日は、一日居てやるから安心しろ。」と俺は言った。
その日から、奏悟は気を付けて過ごしているけど、気を抜くとたまに連れて来る。
その度に俺は吸い込んで食べるけど、影は美味いとは言えなかった。
そんな時だった…