はやく俺のモノになればいいのに

ユキさんからは、常に、いろんなものもらってます。


一緒にいられるとこんなに幸せですし。


これ以上の贅沢を求めると

神様にもファンの子にも怒られちゃいそう。


「言ってみればいいのに。案外ポンとあげられるものかもしれないし」


無理ですよ。

言えるわけないでしょう?


あなたが欲しい――、なんて。


「一人だと心が折れかけたとき。諦めないで。俺とならなんとかなるかもしれない。あの日、黒ごまを手に入れたみたいにさ」


心強すぎます。

2年違うと、こんなに大人になれるの?


「もっと俺のこと頼って。モモになら――不思議と、なんだってしてあげたくなる」


ちがう。

ユキさんが、ユキさんだから。


「……心だけは。あげられないけど」