「御幸先輩」
「ん?」
「いつ籍入れるんですか」
「そうだな。俺は、法的に可能になったら。すぐにでも入れたいと思ってるよ」


ユキさんの視線が実柑から私に向くと


そっと、耳元で囁かれた。



「はやく俺のものになればいいのに」



――――……もう、なってる。



【完】