はやく俺のモノになればいいのに



トイレに入り、検査薬を箱から取り出す。


それはスティックのような長細いもので

先端に尿をかけると

数分で判定できるという仕組みの、誰でも本当に簡単に使えるもののようだった。


妊娠したかもしれない――だけど病院に行けない、という子も


これなら、手軽に検査ができる。


お小遣いで買えるくらいの価格設定みたい。


ただし、これを買うには勇気が必要だろう。


周りの目も気になってしまう。


ユキさんが用意してくれていなければ、検査に踏み切るまでに、時間がかかったと思う。


「お待たせ、しました
「結果。見た?」
「いえ……まだ、です」


結果は、おそらく、もう出ている。


見るのが……こわい。


でも、逃げるわけにはいかない。


「おいで」