はやく俺のモノになればいいのに



――――"イノチ"



人が、人を、産む。


命は、けっして、軽くはない。


そんな、ごく当たり前のことを


理解しているようで、できていなかった。


妊娠、なんて


子供の自分から

切り離された場所にありそうなものは


こんなにも、重いもので


こんなにも、すぐ、近くにあった。


「俺のワガママでモモの今の生活を。いいや。人生を変えてしまうことになった場合。俺の残りの人生すべてをモモに捧げると誓う。それが。俺の覚悟」


ユキさんの、覚悟。


「そんなに簡単に。誓っちゃって大丈夫ですか」
「誓わせて欲しいんだ。俺の幸せは。モモといることだから」