はやく俺のモノになればいいのに



「は? それもう犯罪じゃん」


イチヤくんからおおまかに何があったか聞いた実柑が憤慨している。


「ったく誰だよ。こんな投稿したやつ」
「待って。アカウント管理者ならブロックなりして非表示にできるんじゃない?」


実柑が思いついたように言うと、

「それだ」

イチヤくんが同調するも


「問題は。そいつをどうやって見つけ出すかだ」


新たな壁にぶつかる。


「ん~、この学校の在校生だとは……思うんだけど。誰かなあ」


2人が一生懸命写真を消そうと考えてくれているのに、なにも考えられない。


自分のことなのに。


ただただ怖い。


見えないところから今も攻撃されていることが。


…………助けて。


「――――モモ」