はやく俺のモノになればいいのに


「誰かに頼ってもいいと思う」


友達が一生懸命になってくれたから、気づけた。

自分の本当の心に。


「言えない。話せば……。余計に居場所なくなる。誰も聞いてなんてくれない」
「聞くよ」
「え?」
「初対面だし。頼りない私になにができるのって思われるかもしれないけど。聞くことが、できる。それで。あなたを助けてくれる人を見つけてくるから」


過ちに気づけたなら、あなたは正しい道を歩める人だ。

 
「よくないことしたと思ったから。来て、謝ってくれたんだよね」
「っ、それは」


どこかバツの悪そうな顔をしている泉谷さん。


「これ」


女の子の一人から手渡されたのは、四つ折りのメモ。


「その、先輩から?」
「……うん」


紙に書かれたことを確認して、顔をあげる。


「正直に話してくれてありがとう」


谷崎先生におじぎすると、ある場所へ向かった。