はやく俺のモノになればいいのに

「つ……付き合うことになったあ!?」


保健室に移動し、女子トークに花が咲く。


「ここは談話室じゃありませんが」

なんてお決まりの谷崎先生の注意を完全スルーして奥のベッドを陣取った、実柑。


「よかったじゃん。おめでとう~!」


本当は、他にも、話すべきことがあるのだけれど……

祝福ムードで、言いづらい。


「誠意みせてくれたんだよね?」


でも、言わなきゃ。


「ごめん」
「え?」
「付き合う前に。……した」


実柑から、笑顔が消える。


「一度、フラれたの。私」
「なにそれ」
「それでもいいからカラダの関係を持った。どんな立場でもいいから、傍に、いたくて」