はやく俺のモノになればいいのに

「試合に向かわなくていいのですか、御幸くん」


谷崎先生は、どんなときも冷静だ。


私は今、頭の中に、たくさんのお花が咲いていてなにがなんだか。


「平気さ。俺がいなくても3人が決勝まで持ってくから」
「テメェ……他人任せかよ」
「俺、やる気なかったんだけど」


と、ユキさんが私を見つめる。


「モモに応援されたいから決勝には出るよ」
「私に?」
「俺だけ見ててくれる」
「独占欲のカタマリかよ」
「はい!」
「ったく……桃葉。お前は」
「俺の本気。見ててね」
「……はい」


イチヤくんが、


「俺が邪魔者みたいな空気やめろ」


顔をしかめる。


「みたいな、じゃなくて。邪魔なんだよ」
「はあン!?」


喧嘩しないで~~!