はやく俺のモノになればいいのに


だから当然

まどかのくだらない質問に"NO"で答えたが


なにかつっかえたような気持ちになるも


当時、その正体に気づくことはなかった。


「そっかー。まあ。焦らなくても、いつかわかる日がくるよ」


まどかが彼氏とデートに行っているような時間、俺はバスケか勉強をしていて

色恋沙汰に時間と労力を消費するくらいなら眠っていたいだけ。


「愛想よくしてればモテそうなのにね。顔はいいし」


まどかは知らなかった。


俺が学校で女子から手紙を渡されたり、告白されたりしていることを。


「俺が愛想いいとこ。想像できる?」
「ぜんっぜん」