「大丈夫なのか?」 「うん。意識はハッキリしてるし頭痛もないよ」 念のために氷嚢(ひょうのう)を借りて頭部にあてている。 「気ぃつけろよ。元から足りねえ頭がそれ以上バカになってみろ」 「元から足りないは余計だよ」 「まあ。ひとまず安心した」 「なんか。……ごめん、ね?」 わざわざ心配して様子を見にきてくれたんだよね。 放っておくこともできるのに。 昔の馴染みで助けてくれるの? でも、そこまで親しくもなかったよ。 もしかしたらお母さんから『桃葉のことよろしく』なんて言われているのかもしれないなあ。