「その髪ってどうやんの?」
「あー……これ、生まれつき」
「マジ!?」
「なわけねーだろ。ブリーチで抜けるだけ抜いてから。赤入れんだ」
「すっげ」


イチヤくんは、さっそくクラスの男子と打ち明けていた。


「やってやろうか」
「さすがにそこまでは」
「つーか。帰国子女って英語ペラペラ?」
「まあな」


それも明らかにリア充グループに溶け込んでいる。


友達作るのうまい!

見た目あんなにヤンキーなのに!


「チッ。バスケじゃねーのか」


舌打ちしてるし。


「1年はサッカーだな。3年男子がバスケ」
「そっちいって勝負してくるか」
「無理だっつの」
「倒してえやつがいるんだ」


――――!


「知り合いいんの?」
「日本に住んでた頃の先輩とか?」