寄る時間なら、ある。


遅くても19時には家に帰ればいいだろう。


そのギリギリまでユキさんと、一緒に過ごしたい。


「あー……でも。呼んだら。帰したくなくなるか」


ドクン


「明日。学校で会えるね」
「応援しに行きますから!」


私、まだ帰りたくない。

明日会えるとしても、このまま一緒にいたい。


離れたくない。


それを、ちゃんと言わなきゃ。


言葉にしなければ伝わらない。


ユキさんと過ごす時間が、一秒でも長ければいいなと思う。


「行きます」
「モモが応援してくれるならちゃんとしなきゃね」
「ユキさんの、家」