はやく俺のモノになればいいのに

久しぶりのカラオケ店は、想像していたところと違った。


まず、家族で行ったときは広い部屋に案内された記憶があったのだけれど


(せまくない……?)


2人部屋なのか、妙に圧迫感がある。


「なに飲む?」


ドリンクは電話じゃなくてセルフサービスのよう。


「か、カルピスお願いします。なかったらミルクティーとか。オレンジジュースで」
「オーケー」


ユキさんが、取りに向かってくれた。


カラオケだ!

カラオケだ~!!


興奮して室内の写真をパシャリと撮っていると、ユキさんがグラスを持って戻ってきた。


「ありがとうございます!」
「暑いね、ここ」