はやく俺のモノになればいいのに

「ビックリです……」


なにあの髪の色。


「夜に会うんだ?」
「え、いや。そんな約束してな……」


"夜には帰るでしょ?"

"あんまり遅くならないでね"


さてはお母さん知っててナイショにしたな!?


「してるの……かも」
「じゃあそれまでに。送ってかないとね」


ユキさんは、少しも気にしない。


私が男の子と会うことをなんとも思わない。


独占していいよっていうけど私を独占したがらない。


……それはカノジョではないから。


本命の女性のことは結婚しても欲しくて仕方がない。


って、ダメだダメだ!


せっかくの楽しいデートなのに、暗いこと考えてどうする!