はやく俺のモノになればいいのに

大好きな人と夢のような時間を過ごした。


嘘みたいな出来事だった。


けれど本当のことで。


ズキズキとお腹あたりが少し痛むのが、現実感あって。


(私、ユキさんと……)


“桃葉”

“動くよ”


「……っ」


初めてのことで、頭がおいつかなくて、ユキさんに身を任せた。


部屋は暗くしてくれていたから、明るいよりはずっと安心できたけれど、そのせいか、開放的になってしまったように思う。


(思い出すと……恥ずかしい)


うちに帰ってお風呂に入ったとき

カラダに不自然な“痕”が複数ついていて


どこかにぶつけたわけじゃないし

虫に刺された感じでもなくて


少し、考えたあと


(いつの間に)


それらがユキさんからつけられた

キスマークというものだろうと気づいた。