「触って」
「へっ」


恥じらいながら


ぎこちなく俺に触れてくる君の


「こう、ですか」
「そうそう。上手だよ」


純粋であり淫らな顔を知っているのは


――――俺だけでいい


「うしろ向いて」
「え?」


ねえ、モモ。


「なに……して」


一緒におかしくなっちゃおうか。


「苦しい?」


枕に顔を埋めているモモの奥まで入っていく。


「……すき、です」
「俺も」
「すき、ユキさん」
「桃葉」


俺に名前を呼ばれたモモが、かわいく鳴いている。


「桃葉」


呼ばれるたびに感じている。


「好きだよ」


もっと感じて

俺を忘れられなくなって


そして


どうか


俺の傍から、いなくならないで。


俺だけを見ていて。


俺は


俺は、君を


「汚れて」


――――縛り付けてしまいたい。