はやく俺のモノになればいいのに

「それでそれで。どんな人だったの?」


――やさしいひと。


放っておけばいいのに、声をかけてくれて。

頼んでもないのに私の代わりにあっさりぬいぐるみをゲットしてくれた。


おまけに

『どうぞ』

景品を取り出して、手渡してくれた。


「クレーンゲームの神様……かな」


私の返答に、実柑が眉をひそめる。

期待するものと大きく違ったからだろう。


「そこじゃなくて。顔とか髪型とか。芸能人でいうと、誰に似てた?」


特別誰といえるような芸能人は思い浮かばないけれど、確実な情報があるとすれば


「……みんなモデルみたいだった」
「みんな?」
「華やかで、オーラあって」


あまり人の顔を覚えるのが得意でもない私が

全員ハッキリと覚えてしまったくらいには


「キラキラしてた」


個性もオーラもある集団だったということ。